筑波大学大学院 システム情報工学研究科 の院試体験記
筑波大学大学院 システム情報工学研究科 コンピュータサイエンス専攻 博士前期課程 一般入試の体験記です.
(2019/3/2 追記 試験とTOEICについて)
はじめに
2018年8月25日、筑波大学大学院 システム情報工学研究科 コンピュータサイエンス専攻 博士前期課程の一般入試を受験しました.一般入試に関する体験記は見つけられなかったので,これから一般入試を受験する方・受験を考えている方にとって少しでも参考になればと思い本記事を書きました.
※本記事は,平成31年度の入試に関する記事であるため,翌年からも同じ形式であるとは限りません.あくまで参考程度にし,重要な情報は公式ページを自分の目で見て確認してください.
本記事によって生じたあらゆる事象について責任を負いませんので注意してください.
参照したWebページ
筑波大学大学院 平成31年度募集要項 | 研究科一覧 | システム情報工学研究科 | 博士前期課程
受験に関する大まかな流れや出願に関することが書いてます.
「出願から入学までのフローチャート」の上に「次のページに進む」というリンクがありリンク先に出願に必要なものなど書かれています.(最初はリンクに気付きませんでした.出願には,研究計画書など準備に時間かかるものもあるので確認しておいた方がいいです.)
筑波大学大学院 システム情報工学研究科 コンピュータサイエンス専攻
試験の過去問や出題範囲が記載されていました.
専門の出題範囲は要項の方にはなく,こちらのページの「入試情報」→「入試詳細情報」とリンクを踏んだ先に出題範囲が記載されていました.数学の方の出題範囲は見つけられず,過去問の傾向から勉強しました.
募集要項や受験者心得(試験場所・注意事項など記載)が公開されるとこのページに記載されていました.
推薦入試の体験記です.一般の体験記がなかったので,参考にさせていただきました.
試験について
CS(コンピュータサイエンス)専攻の試験は,「外国語(150点)」「数学,情報基礎(300点)」「口述試験(300点)」で行われました.他の専攻も募集要項に書いていました.
「外国語」・・・TOEICかTOEFLのスコア票の提出.(TOEICに関して後述)
「数学・情報基礎」・・・募集要項には明確な範囲が書いていなかったように思いますが,過去問から傾向がわかります.最近は数学と情報の大問がいくつかあってその中から選ぶ形式のようですが,過去には数学と情報で別々に試験を行う形式もあったようです.そのため,対策はそれぞれしておいた方が良いと思います.
「口述試験」・・・面接のこと.CS専攻は個人面接でした.(質問内容を後述)
TOEICスコアに関して
TOEICのスコアを何点くらい取れていればいいか,ということですが,3月の入試説明会で質問した際には,「はっきりと何点あればいいなどは言うことができないが,大学生の平均点くらいを取れていれば大丈夫」と回答いただきました.
配点も筆記や面接に比べて低いため,そこまで重要視はされていないように感じました.しかしこれは,この年のCS専攻の経験談でしかないので,他専攻の基準に関してはわかりませんし,これから配点が変わる可能性もあるので,当てにし過ぎないようにしてください.スコアは高いに越したことはないです.ただ,そこに力を入れるよりは,筆記試験や面接で話せること(学部での卒業研究や大学院での研究計画)をしっかりする方が良いと思います.
口述試験について
思い出せる範囲で書きます.
最初・・・「受験番号」「氏名」「在学している大学名」
学部について・・・「現在の卒業研究について」
大学院について・・・「指導教員名」「大学院でしたい研究」「研究成果は出せそうか」「志望する研究室をどこで知ったか」
将来・・・「大学院に進学後の進路」
私は,学部や今までにやってきたことについて聞かれたときに,インターンや部活・趣味で行った活動についてなど話しやすいことを多めに話して時間を使いました.
また,面接官の方は話した内容に関して話題を拾ってくたので,話しやすい雰囲気でした.(面接官の方に依るかもしれませんが)
試験までにしたこと
・研究室訪問(3月,5月)
春休みとゴールデンウィーク明けの休日の2回行きました.
試験対策より,教員や研究室との相性を確認する方が重要です!!
1度はアポを取って直接話をしに行った方がいいです.
・CS専攻の入試説明会
必須ではないが参加しました.大学自体の紹介,一部の研究紹介,入試に関する説明など.ただ,入試関連の情報はこの時点では確定ではなく,例年通りを予定しているという情報だけでした.説明会後に質問や個別での相談を受け付けてくれました.
・TOEIC(5月)
・過去問
大学のWebページから入手.
・参考書
・出願
研究計画書の作成に2週間ほどかかりました.学部での研究テーマも決まっていなかったので時間がかかりました.出願期間にはできているように準備しておいた方がいいです.
試験期間
県外からの受験のため,つくばセンター付近のホテルで前日から宿泊し,前日に教室や掲示板の確認に行きました.バスの時間はスマホアプリ「えりたん」で調べました.時間やバス停の場所の確認に便利でした.教室までのルートは看板や地図が置いてあり,スムーズに確認でき助かりました.
1日目,筆記試験は10時から11時半まででした.開始の30分前程に行きました.
10分前には試験監督の方々が来て,アナウンスを始めました.
前の席だったので全体は確認していませんが,服装に関しては半分以上が私服だったように思います.私は一応スーツで行きましたが,暑かっただけのように思いました.
試験後に面接の時間(午前か午後)が書かれた紙が配布,TOEICスコア票の提出を行いました.
2日目,面接は9時半からか12時半からに分けられておりました.私は午前でした.
面接はさすがにほぼスーツでした.(2人程は私服でした.)
面接時間は1人当たり10分ほどでした.
面接は,初めに「受験番号」「氏名」「在学している大学名」を聞かれ,次に「現在行っている研究について」「大学院でしたい研究」「指導教員名」「志望する研究室をどこで知ったか」「大学院に進学後の進路」などについて質問されました.面接官は3人で,圧迫面接ではなく話しやすい雰囲気でした.
おわりに
大学院の一般入試としては,出題範囲も狭く,問題の難易度も高くはないと思います.また,試験の配点は筆記と面接が同等であるため,比較的受験しやすいと思います.
出願に関してはWebからできたので楽でしたが,情報が見つけにくいところがありましたので,受験される方はよく見るよう注意してください.
私は,第2希望で在学中の大学の大学院を考えていましたが,受験日が被っており第1希望しか受験しませんでした.しかし,できることなら,第1希望の研究室以外にも訪問し,受験することを勧めます.
これから大学院進学を考えている方は頑張ってください!